講義と実験の最中に講師の先生方がお話ししていることをちゃんと聞いていれば、全員講習を修了し一種の免状を申請できるようになります!!
免状の申請には第1種の試験合格証の原本が必要になります。事前に家の中から引っ張り出しておきましょう。
資格講習の課目 | 時間数 |
---|---|
1.放射線の基本的な安全管理に関する課目 | 6時間 |
2.放射性同位元素及び放射線発生装置並びに放射性汚染物の取扱並びに使用施設等及び廃棄物詰替施設等の安全管理の実務に関する課目 | 11時間 |
3.放射線の量及び放射性同位元素又は放射線発生装置から発生した放射線により生じた放射線を放出する同位元素による汚染の状況の測定の実務に関する課目 | 12時間 |
4.放射性同位元素又は放射線発生装置の取扱いに係る事故が発生した場合の対応の実務に関する課目 | 1時間 |
出典:放射線取扱主任者に係る講習の時間数等を定める告示
上記の課目、合計30時間の講習を5日間かけて行いました。
登録講習のゴール

第1種の登録講習を行っているところは
- 電子科学研究所
- アイソトープ協会
- 原子力安全技術センター
- JAEA 原子力人材育成センター
こちらの4事業所になっています。
講習のゴール、つまり免状を申請できるようにするためには
5日間の講習にフル参加
↓
実験レポートを全て受理され
↓
修了試験に合格
実験のレポートが「受理」されることも必要なことで、これがないと修了試験を受験できません。考察が甘いと再提出が求められることがあります。
実験レポートの受理
実験の内容は放射線測定器の基本的な使い方から校正の方法。
NaI、Geを用いたγ線スペクトルの取得、校正。
廃液、空気中のRI濃度の測定と排水、排気可能かの判断。
直接法、間接法をもちいた表面汚染密度の測定と除染方法。などなどをやりました。
一人で行う実験もありますが、ほとんどはグループの方と協力して実験を進めます。実験のレベルとしては学生の時の実験を思い出していただけると良いと思います。_
実験レポートの考察は学生の時のような厳しい物ではなかったと思います。
考察事項は例えば、廃液測定では実測値からその廃液をそのまま排水して良いかどうか、不可なら対策方法を述べよ。みたいな感じです。
もしわからなくても講師の先生の話をちゃんと聞いていれば、何を書くべきかがわかるはずです。考察が誤っていたり、データの計算やグラフのプロットとかも間違っていればそれも返ってきます。
修了試験は難しい?
修了試験は6割を取れば合格です。選択問題で問題数は少なめ。私たちがすでに合格している主任者試験の方が難しいです。
試験の問題ですが、5日間で行ってきた講義、実験、考察の内容がそのまま出てくるはずです。何回も書いていますが先生の話をちゃんと聞いていれば、何が正解なのかわかります。
修了試験に合格したら免状の申請です。講習の会場で一括申請をしてくれるならそれを利用しておきましょう、楽です。
ただし、
免状の申請には第1種の試験合格証の原本が必要になります。事前に家の中から引っ張り出しておきましょう。