「泰麒は死んだ。少なくとも死んだと伝えられている。」
これは『月の影 影の海』で延麒が教えてくれたこと。
『風の海 迷宮の岸』は十二国の神獣「麒麟」,とくに泰麒にスポットをあてた物語になっています。
風の海 迷宮の岸
幼(いとけな)き麒麟に迫り来る決断の時──神獣である麒麟が王を選び玉座に据える十二国。その一つ戴国(たいこく)麒麟の泰麒(たいき)は、天地を揺るがす〈蝕(しょく)〉で蓬莱(ほうらい)に流され、人の子として育った。十年の時を経て故国(くに)へと戻されるも、役割を理解できぬ麒麟の葛藤が始まる。我こそはと名乗りを挙げる者たちを前に、この国の命運を担うべき「王」を選ぶことはできるのだろうか。
風の海 迷宮の岸より
これは景麒が陽子を王に選ぶまえの物語。
蓬山で麒麟の運命を学ぶ
泰麒も蝕によって蓬莱にながされた胎果。
10歳になるまでは日本で普通の家庭の子供としてくらしていました。 頭を撫でられることが嫌いだったためか祖母や父にきつく当たれていて「僕は本当にここの子供なのか」と悩むほど
叱られて冬の寒い日に家から閉め出されている時
庭にある倉の脇から手招きされ、十二国に連れ戻されます。
つれてこられた先は蓬山。
麒麟を主として蓬廬宮を住宮とし、麒麟のために生まれた女怪の乳と蓬山の女仙によって大切に育てられます。
泰麒は十二国についてなにもしらなかったため、ここでたくさんのことを学びました.
麒麟と使令
ここに小説やアニメで明らかになっている麒麟がもつ使令のなまえを紹介していきます。
なかでも泰麒がもつ饕餮は最高位の妖魔。その姿は幾通りにも変化し、稀少さから伝説とさえ言われ使令にするのは不可能だといわれていました。
六太……沃飛(女怪/ヨクヒ)悧角/リカク徽芒/キボウ
景麒……芥瑚(女怪/カイコ)驃騎/ヒョウキ・班渠/ハンキョ・重朔/ジュウサク・冗祐/ジョウユウ・雀胡/ジャッコ
塙麟……尹灑(女怪/イサイ)截忤/セツゴ杵隗/キョカイ・峨城/ガジョウ
泰麒……汕子(女怪/サンシ)傲濫(饕餮/ゴウラン)
麒麟同士の協力
蓬莱から十二国にやってきた泰麒は自分がなにものであるかに悩み
他の麒麟から「麒麟はどういうものなのか」,「王を選ぶとは」
泰麒がこれから向き合わなければならない自分の運命について教えられます。
廉麟は泰麒を蓬莱から十二国によびもどすため,こちらとあちらを繋ぐ不思議な腕輪を貸してくれました。
この腕はは呉剛環蛇だと呼ばれ,後の物語にも登場してくる重要なものです
泰麒が王を選んだときには麒麟が頭を下げることができたことがその証拠なのですが,それが分からなかったため,延王と延麒がそれをおしえるために一芝居うってくれました。
『黄昏の岸 暁の天』 泰麒の帰還
『黄昏の岸 暁の天』は最新刊『白銀の墟 玄の月』に続く物語であると同時に、泰麒が泰王とともに行方不明になった理由についても描かれています。
王と麒麟が還らぬ国。その命運は!? 驍宗が玉座に就いて半年、戴国(たいこく)は疾風の勢いで再興に向かった。しかし、文州(ぶんしゆう)の反乱鎮圧に赴(おもむ)いたまま王は戻らず。ようやく届いた悲報に衝撃を受けた泰麒(たいき)もまた忽然(こつぜん)と姿を消した。王と麒麟を失い荒廃する国を案じる女将軍は、援護を求めて慶国を訪れるのだが、王が国境を越えれば天の摂理に触れる世界──景王陽子が希望に導くことはできるのか。
還らぬ王、消えた麒麟──
戴国のために、仲間が動き出す!
黄昏の岸 暁の天より
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