十二国記

十二国記『黄昏の岸 暁の天』 泰麒の帰還 アニメで描かれなかった物語とは

『黄昏の岸 暁の天』は最新刊『白銀の墟 玄の月』に続く物語。

驍宗ぎょうそうが玉座について半年、泰は再興に向かうが反乱鎮圧に赴いた王は戻らない。
届いた凶報に衝撃を受けた泰麒も忽然と姿を消した。

王と麒麟を失い、荒廃へと向かう国を案じる将軍は命を賭けて景を訪れ、援軍を求める。

最新刊を読む前に、前作をおさらいしておきましょう!

黄昏の岸 暁の天

王と麒麟が還らぬ国。その命運は!? 驍宗が玉座に就いて半年、戴国(たいこく)は疾風の勢いで再興に向かった。しかし、文州(ぶんしゆう)の反乱鎮圧に赴(おもむ)いたまま王は戻らず。ようやく届いた悲報に衝撃を受けた泰麒(たいき)もまた忽然(こつぜん)と姿を消した。王と麒麟を失い荒廃する国を案じる女将軍は、援護を求めて慶国を訪れるのだが、王が国境を越えれば天の摂理に触れる世界──景王陽子が希望に導くことはできるのか。

還らぬ王、消えた麒麟──
戴国のために、仲間が動き出す!

黄昏の岸 暁の天より

泰王・驍宗が登極して半年が経過した。

先王の時代から驍宗は優秀な部下を有しており、国府の中央は信の厚い人物で固められていた。その中、文州で乱が勃発する。もとより内乱の多い土地柄であり、驍宗ゆかりの轍囲が包囲されたため王自らが出兵することになった。

驍宗の身を心配する泰麒は、ただ2つしか持たない使令(汕子と傲濫)を驍宗のもとに差し向けるが、そこで謀反が起こったのである。

驍宗は行方知れずとなり、泰麒も襲われて麒麟の力の元である角を失うと同時に意図せず力を使い、蓬莱(日本)へ渡ってしまった。(泰麒は日本で十二国の記憶を失い、ただの人間の少年・高里要として生家に戻り暮らすようになる。

高里要が祖母の葬式の最中に戻ってきたシーンだけはアニメでも描かれます。
その後の高里要の暮らしが十二国記0巻として知られている「魔性の子」です。

覿面てきめんの罪」

謀反の首謀者に襲われる李斎は右腕を失いながらも、泰麒と同じ胎果で登極したばかりの景王を唆して助けを得ようと、慶国への脱出を決意します。

李斎からの懇願に心を動かされた陽子は雁国の王と雁麒に協力を依頼しますが、
延王に「その国の王からの依頼がなければ武力を持って他国に入ることができない」
という覿面の罪を教えられます。

覿面の罪(てきめんのつみ)は天綱に定められた最も重い罪の1つで、「軍兵をもって他国を侵すこと」をいう。「王も麒麟も数日のうちに斃れる」とされる。

なお、禁じられているのは『(他国の主権を)侵す』事(侵略など)であって、兵士が他国に『立ち入る』事(王の身辺警護としての同行や、使節としての訪問など)自体は禁じられていない。

過去の実例として、遵帝の故事がある。慈悲深い名君として知られた才の遵帝は、『荒廃に苦しむ隣国の民を自国に救出するため』に出兵したところ、軍の越境から程なく、王と麒麟が通常ではありえない突然の変死を遂げた。

出兵は人道に則ったもので、天網に背く行為とは誰も認識していなかったため、それが覿面の罪であるとは当初誰にも分からなかったが、次王が御璽の国氏の変化に気付いたことで遵帝の行為が覿面の罪に当たると認識された。

なお、この罪は軍隊の侵入にとどまらず、麒麟が使令だけを送り込むことも『侵す』事に該当する。軍事力を以て他国を支援する場合、覿面の罪を回避するために、その国の王や仮王など正当な国家主権を持つ者からの正式な依頼が必要となる。

国氏が変わるということは王が非常に重い罪を犯したことを意味するものであり、過去に国氏が変わった同様の例としてあげられているのは、「失道で麒麟が死んだ事に逆上し、次の麒麟が生まれてこないようにするために蓬山に侵入して捨身木を焼き払い、女仙を皆殺しにした」戴極国の王の事例がある。

アニメでは覿面の罪の定義そのものが原作と異なっており、「天命に逆らい人道にもとる事」・「天命なしに死を選ぶ(≒禅譲する)事」・「他国に侵入する事」の3つが覿面の罪であるとされている。とはいえ、この3つは原作においても「王が行ってはならないこと」であるとされている。

Wikipediaより

これまでの十二国記シリーズでもこの「覿面の罪」は出てきましたよね。
景の偽王を討つために延王が陽子とともに進軍しましたが、この時に天が決めるルールの隙を付いて陽子を助けています。

黄昏の岸 暁の天では、覿面の罪に該当しないように戴を救う方法を女仙の長・碧霞玄君に相談します。

範国国主 呉藍滌ごらんじょう

範王と麒麟はアニメではシルエットでしか登場していません。

氾王は呉藍滌、麒麟は氾麟・梨雪。治世はおよそ300年、この頃に斃れる王は多いが利広によれば特に問題なく先に進みそうだという。

国土は慶からちょうど黄海を挟んで反対の位置にある。計測器具や芸術品などの細工物や船の梶などの細かい物を作る技術に秀でた、いわば技術立国。

他国から原材料を仕入れて、国内で加工して輸出するという国柄から、関連国の情勢には常に注意を払っている(泰麒捜索の際に、玉の産地でもある戴国の実情に最も精通していた)。

氾麟は祥瓊しょうけいいわく「外見は飾っておきたい美少女だが、中身は延麒だ」と詳している。

氾王は李斎に面会し、氾王が驍宗に贈った玉帯が範に出荷された玉に混ざっていたと告げ、驍宗の行方の手掛かりと生きているという証拠を与え、李斎を励ます。

氾王は治世は300年、何もなかった国をその一代で十二国1番の技術国家にした人物。

7カ国の麒麟が泰麒を捜索

陽子が中心になって雁、慶、奏、才、範、恭、漣の7カ国の麒麟が協力して泰麒を探し出します。ここが一番面白く書かれているのかなと思いきや、本編ではすぐに帰ってきます。

泰麒は角を失っているので麒ではなくなっていたようですが、使令は泰麒を守るため人を襲い穢れていたためその「穢れ」を辿ることで見つけ出すことができました。

廉麟のもつ蝕を起こさずに十二国と日本を行き来できる呉剛環蛇ごごうかんだを使って泰麒の捜索に「もう一度」協力してくれます。

1度目は胎果として日本に生まれてしまった泰麒を十二国に戻すために廉麟が手伝ってくれました。
ここのシーンもアニメで描かれていますね。廉については華胥の幽夢に短編で描かれています。

泰麒を見つけ出したあとは驍宗を見つけ出すだけですが、ここで半獣を高官につかせる、他国と協力するなど陽子のことを快く思わない官吏が陽子を亡き者にしようとする。

この反乱も鎮めるが、李斎と泰麒はこれ以上景に迷惑をかけられないと思い
二人は驍宗を探し出すために景を出国した。

ここで黄昏の岸 暁の天は終わります。

続きは『白銀の墟 玄の月』

十二国記18年ぶりの最新刊が2019年10月と11月に発売されます。

タイトルは『白銀の墟 玄の月』(しろがねのおか くろのつき)
一巻の表紙は泰麒が、二巻の表紙は驍宗ですね!

追記:一巻から四巻の表紙が公開!!

これは一巻と二巻ですね! 10月12日に発売されています。

こちらが11月9日発売の三巻と四巻。
三巻の表紙は泰麒もしたう女将軍の李斎、黄昏の岸 暁の天で登場した阿選ですね。

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