みなさんもクラウドファンディングという言葉は知っていると思います。
念のためおさらいをしとくとクラウドファンディングとは
面白いアイデア、プロジェクトをもつ人があるコミュニティを通して
そのアイデアをプレゼンし、共感したひとからお金を集める方法
クラウドファンディングはたくさんのサイトがありあるジャンルに特化したものもあります。
この記事では学術研究に特化したクラウドファンディング【academist】を紹介します。
academistって?
academistは、日本で初めての研究費獲得に特化したクラウドファンディング・プラットフォームです。近年、国立大学への運営費交付金が削減されると共に、競争的資金の割合が増えているため、研究者のアイデアに投資することが難しい現状です。実際、研究者の方々から「研究費申請書類にはこう書いているものの、本当はこういうことをやりたいんですよね。」という声を聞くことも少なくありません。
そこで私たちは、研究者が研究アイデアを発信し、その魅力に共感した方々からの資金的サポートを受けられる仕組みを整備したいと考え、クラウドファンディング・プラットフォームを立ち上げました。研究アイデアや研究者の魅力がインターネットを通じて全国に発信されて、より多くの方々に「この研究分野、おもしろい!」と思っていただいたり、アカデミアの現状にふれたりする機会を増やすことで、将来の学術界に発展に貢献していきたいと考えております。
academistより引用
クラウドファンディングでなくとも研究費を獲得できる制度はありますが、誰でももらえるわけではなく審査に合格するひつようがあります。
また、引用にもあるように国からの交付金の削減、競争の相手が増えることで斬新な発想から生まれた研究などは資金の獲得が難しい状況でした。
この状況をなんとかするためにacademistが生まれたわけなんですね。
これまでにサクセスした研究は?
academistのなかで検索してぼくが面白いと思ったものをすこし紹介します。
・たとえばカラス
カラスとお話しすることでその行動を誘導しようという研究です。
この研究はテレビなどにも取り上げられたことがあるので知っている人もいるのではないでしょうか。
・放射線関係でさがすとこういった研究がありました。
福島に生息するアリたちの被曝状況を調べたい!
アリは極地を除いて全ての地域に分布しています。
1つの巣の中には100匹から多い種で数100万匹のアリが暮らしています。
それにアリの巣の採集は他の哺乳類や鳥類の採集に比べれば格段に簡単で、室内での飼育も簡単であるため、被ばくの影響を評価するうえでとても重要な昆虫です。
被ばくの影響評価に虫をつかうひとがいたなんて知りませんでした!
・イヌの乳がんにかんする研究がトップにあったのでこれを紹介しようと思います。
イヌも人間とおなじようにガンを発症しその命をうばってしまいます。
じつはイヌのガンは人間に比べると研究が遅れていて、そもそもガンが遺伝するのかどうかすらわかっていないというのです。
家族の一員でもあるイヌがガンになったらどうおもいますか?
ぼくの知り合いの方のイヌがガンになったときはガンのなったイヌをおもって泣いている飼い主さんをみるのがとてもつらかったです。
イヌの病気を治すことは、きっとペットロスで悲しんでしまうかもしれない飼い主さんを助けることにもつながると思います。
研究のリターン
研究者からのリターンにはオリジナルTシャツやクリアファイルなどよくある感じのものもありますが中にはふつうに生きていると体験できないものがリターンとしてぼくたちにかえってきます。
たとえば
・研究所の見学ツアー
・サイエンスカフェご招待
・個別ディスカッション権
・特別講演会
・論文にお名前掲載
関係者以外入れない区域にも見学ツアーなら堂々とみることができます。
サイエンスカフェなどでは自分のギモンなどを研究者本人にぶつけることもできます。
とくに論文に自分の名前が載るのはとてもすごいことだと思います。
まとめ
・academistは研究に特化したクラウドファンディングプラットホーム
・研究なので成果がでるまでには時間がかかる場合がほとんど
・リターンにはよくあるものの他に研究ならではの特別なものがある!
クラファンのサポーターになったり、投げ銭をしている方も
こういった未来を支える研究にたいしても興味をもってくれたらぼくはうれしいです